≫ フローティング・エレメンツ

X-BOW の開発・設計にあたってKISKA DESIGN(キスカ)社の存在を欠かすことは出来ないだろう。KTM の車輌デザインは90年代半ばよりGerald Kiska(ジェラルド・キスカ)率いるデザインチームに全面的に委ねられており、それはモーターサイクルのみならず KTM 本社屋の設計も KISKA社の手によるものである。

KTM 初のスポーツカーとして、KISKA社は X-BOW にモーターサイクルの要素をふんだんに取り入れている。各コンポーネントには一切の無駄がなく実に機能的だ。明確なデザインコンセプトの下、X-BOW は実にシンプルなスタイリングに仕立てられている。ボディーパネルにはまるでモーターサイクルのカウルのような“フローティング・エレメンツ”が採用され、軽量化と単純化に寄与している。

徹底した軽量化は細部にもなされている。簡素化したヘッドライトに車体に埋め込み式ウィンカー。テールライトの薄い造形は視覚上の効果をもたらす。剥き出しのカーボンパターンはレーシーな雰囲気をそれがレーシングマシンであることを主張している。他に目を凝らすと、サスペンションのプッシュロッドダンパーやサイレンサーは空力をも考慮したデザインとなっているのである。